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父へ 

今日は父の命日です。 カインのしるしです。


享年66歳である。

小さい頃はおっかない父ちゃんでしたが、なにかっていうと、おもちゃを買ってくれたり、映画に連れて行ってくれたりしました。

調子が悪いといって入院し、1週間足らずで心筋梗塞をおこし、医者の必死の蘇生作業もむなしく意識のないまま、逝ってしまいました。

今まで必死に働いてきて、やっと年金がもらえるようになって、これから第二の人生を、という矢先の出来事でした。

こんな、あっけなく死んでしまうのか。と
働き損じゃないか。

悔しくて、悲しくて、涙が出てきました。


私はこの歳になるまで葬儀に出向いたことがなかったので、なんにも分からなかったのですが、人が死ぬということがどんなものなのか初めての体験でした。

動かない。息もしない。

納棺のときも、葬儀の前夜の線香が絶えないように焚き続けるときも、
目をつむったまま、眠っているかのようでした。

お坊さんが来て、葬儀が始まりお経を読み上げる。


一生懸命働き続け、家族を支え、頑張っても、頑張っても親戚と始めた仕事でいざこざが絶えず、住んでいる土地の問題でも、何年ももめ続け、ようやく手に入れた我が家の土地。それから、まもなくの出来事でした。
私はとにかく、悔しくて涙が止まりませんでした。

火葬場に行き、父の骨を壷に入れながら、父がこんなものになってしまうのか。と
なんて、あっけない。これで、終わりなのか。人間なんて。

私は実家に戻り、いまこうして生活しています。
父の死後、数年は父が帰ってくるときの足音が何度も空耳で聞こえていました。
ぽっかりとあいた心の中で、いつも父ちゃんのことを思い出しながら悲しい気持ちになっていました。

これから、どうなってしまうのだろうか、
やっていけるのだろうか、


親孝行らしいこともできずに父は逝ってしまった。
もっと、話しとけばよかった。

父ちゃん、ごめんね。
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[ 2010/07/05 21:29 ] 雑記 | TB(0) | CM(0)